私の執事には謎が多すぎる ー 其の一 妖の獲物になりました
だって、自分の命を削って助けるんだもの。
「尊は……異性として私が好きだって認識で合ってる?」
ひょっとしたら笑われるかもしれない。
でも、思い切って聞いてみたら、彼は甘い目をして頷いた。
「ご名答。じゃあ、お前の気持ちをちゃん聞きたい。俺のことはどう思ってる?」
「私……言ったわ」
最期だと思って「好き」と唇の動きで伝えたのだが、尊にダメ出しされた。
「ちゃんと声に出して言ってくれないとわからない」
今改めて言うなんて恥ずかしくて無理よ。
それに、私だって尊に「好き」って言われてない。
彼は私への気持ちを認めただけだ。
「待って。なんで私だけ告白させるの?不公平だわ」
尊をじっとりと見て不満を口にすると、彼はクスッと笑った。
「ふーん。俺が告白したら言うのか?」
どうせはぐらかすに決まってる。
「ええ。尊がちゃんと言ったらね」
そんな条件をつけて約束したら、彼が急に真剣な目をして……。
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