私の執事には謎が多すぎる ー 其の一 妖の獲物になりました
「撫子、好きだよ」
まさか本当に言ってくれるなんて思わなかった。
その熱い言葉に胸がジーンとなって何も言葉が出てこない。
「次はお前の番だ」
尊に促され、我に返る。
私もしっかりと伝えなきゃ。
「私も尊が好き」
尊の目を見てはっきりと口にすると、彼が私の顎を掴んでキスをする。
思いが通じ合ってからする初めてのキス。
温かくて優しくて……身体がなんだかふわふわしてきて、心も蕩けそう。
目がトロンとしてきたところで尊がキスを終わらせた。
「今はここまでにしておきます。あまり長くやると自制出来なくなるので」
急に執事モードになる彼。
突然恋人タイムが終わって戸惑う私。
「もう執事は辞めたら?私たち恋人同士になったのよね?」
尊を説得しようとするも彼は頑固だった。
「あなたが成人するまでは執事を続けます」
「私は執事じゃない時の尊が好きなんだけどな」
少し拗ねる私に彼は極上の笑顔で約束する。
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