私の執事には謎が多すぎる ー 其の一 妖の獲物になりました
「あなた誰!」
「そんなことより、俺の質問に答えてくれない?赤鬼は誰が倒したのかな?」
男の目がキラリと光り、身体がブルッと震えた。
「し、知らないわよ」
動揺しながら答えたが、男は府に落ちない様子でじっと私を見据える。
「水瀬家の奴が倒せる訳がないんだよね。あの鬼は次頭だしさあ」
どうやら男は鬼に詳しいようだ。
妖なのだろうか?
「次頭って何なのよ!」
男を睨みながら問えば、彼はフッと笑った。
「次の鬼の頭になる鬼のことだ。それに、あいつは時を操れたんだ。宗家の者では太刀打ち出来ないはず」
「私は気を失ってたからわからないの!いい加減離しなさい!」
男の股間を蹴り上げようとするも、後ろから羽交い締めにされた。
「このスケベ!」
悔しくて大声で叫ぶ私の耳元で彼は囁くように言う。
「元気がいいお嬢ちゃんだな。知らないなら仕方ない。俺とここで楽しもうか?」
男が私の胸を鷲掴みしてきて、思わず叫んだ。
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