HONEYBEE(2)~ハイスぺ社長と二度目のウエディングベル~
俺はそのエコー写真を持って、部屋を出て周防さんを捜す。
「周防さん…」

「申し訳ありません…宇佐美社長」

彼女が丁度御手洗いから出て来た。
俺は辺りを見回して、そっと彼女にそのエコー写真を返した。

「貴方にもお付き合いされてる人居るんですね…」

「お付き合いはしてませんよ…唯のセフレです」

「いや…でも・・・一応…相手の男性の方にお話した方が宜しいかと…」

「・・・私の策略がまんまと白紙戻されてしまいました」

「策略?」

「私は貴方をこの子の父親にして…結婚して産むつもりでした…」

「周防さん・・・!?」

「まぁ、貴方はラッキーな人です。宇佐美社長。私の方から見合い話が破談しますので…安心してください」

「・・・」

周防さんはあっさりと言って、俺から遠ざかって行った。

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