HONEYBEE(2)~ハイスぺ社長と二度目のウエディングベル~
充斗は莉緒のトーストにジャムを塗り始める。
昨日からとは思えない自然体で莉緒のパパになる充斗。

私は彼の顔をジッと見つめる。

「何だ?俺の顔に何か付いてるか?」

「パパの顔が板に付いてると言うか…」

「俺だって莉緒の為、いいパパになろうと柏原から色々と勉強した…」

「へぇー…」

「・・・おかしか?」

「ううん…逆に頼もしいわ…」

「パパ…ジャムぬりすぎ!!」

「えっ?」

私と話をしていた充斗はトーストにジャムを塗り過ぎ、莉緒に笑われた。


「本当…塗り過ぎだよね…」

「葵お前が俺に話し掛けて来るからだ…」

「パパ、ママのせいにしてる…」
莉緒が充斗を叱りつける。
「自分のわるさを人におしつけたら、ダメなんだよ―パパ」

「俺は別にママのせいにはしてないぞ…莉緒」

充斗も娘の莉緒が相手ではタジタジになっていた。

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