HONEYBEE(2)~ハイスぺ社長と二度目のウエディングベル~
「私が貴方の見合い話を持ち込んだばかりに迷惑が掛かってしまって」


「いや…それよりも・・・」

「貴方の言いたいコト分かっています」

俺と周防さんが話をしようとした刹那、ドアを誰かがノックした。
「久世です…美穂さん」
「いいわよ…入って」

「失礼します」

匠海が入って来た。
「匠海…」

院長秘書の竹川さんの言葉を思い出す。

―――噂ではなかった。

「あ…充斗さん…お久しぶりです」

「あぁ、久しぶりだな…」

「残念ながら、流産してしまったけど…その子の父親は匠海君よ…」

俺に父親になってくれと頼んで来た時点では匠海の名前なんて全く出て来なった。

「『嘘を付くな』って顔してるわね…宇佐美社長」

周防さんは俺の顔をジッと見てクスリと笑う。

「お腹の子の父親が匠海なら、どうして…俺に父親役を頼んで来たんだ?おかしいだろ?」






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