HONEYBEE(2)~ハイスぺ社長と二度目のウエディングベル~
以前は高木院長の瑞希夫人を狙っていた匠海。

瑞希さんは一ノ瀬家の令嬢。匠海は玉の輿婚を望んでいた。
それは全て…宇佐美家を見返す為に。

「しかし、そんな愛のない結婚をして…お前自身幸せになれるのか?」

「それは分かりません…」

「匠海・・・」

「・・・そう言うワケで…私の両親にも匠海君を紹介してる…父親は彼だと説明もした。貴方が父親だって噂は風化していくわ。宇佐美社長」

「だから、心配しないでくれ、充斗さん」

「お前ら、どうかしてるぞ…」

「そうですね…どうかしてますね…ねっ、美穂さん」

「そうね」

二人は顔を見合わせて頷き合う。

「俺は帰る…」

「…水瀬さんに宜しく…」

「あぁー」

「で、充斗さんはいつ結婚するんですか?」

「俺はまだ・・・分からない…」

とりあえず、葵の母親に会わないと。
「俺のコトよりも・・・周防さんのカラダを心配してやれ。匠海」

「はい」

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