HONEYBEE(2)~ハイスぺ社長と二度目のウエディングベル~
病室を出た途端、廊下で待って居た柏原と目を合わせた。

美穂さんはどうしても相手のオトコのコトを隠したいようだな。
身重の自分を捨てた男をそこまで庇うなんて。
匠海はそんな美穂さんに地位や名誉の為にだけに寄り添うのか?

「社長?」

「あ…すまない…柏原」

「匠海様も入って行かれましたが…」

「アイツが流産したこの父親らしいぞ…」

「えっ!?」


「・・・二人は結婚するようだ。そんでもって、匠海は周防家の婿入りするらしい」

「周防家に嫁ぐんですか?」

「婿になるんだ…」

「あ…動揺してしまい、言葉間違えました」


――――俺とは少し意味合い違うが…

シークレットベビー…父親の分からない子だな・・・

でも、東亜の院内の人間で、それなりに地位のある男だ。きっと。



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