HONEYBEE(2)~ハイスぺ社長と二度目のウエディングベル~
「目が紅いわよ…充斗」

「社長…葵さん達には何も言ってないんですか?」
一緒に帰宅した柏原が訊く。

「まぁな」
俺は歯切れの悪い返事を返した。

「何か・・・あったの?」

「まぁ・・・会長が亡くなりました…」

「えっ!?宇佐美会長が!?」

「はい…これから・・・お通夜、葬儀となりますが…」

「…葵と莉緒は来なくていいぞ…」


「でも・・・」

「まだ・・・従妹の眞白と久世以外…お前たちのコトは話していない…」

「玄関先では何ですし…私は帰りますので…後は二人でお話下さい」

「そうだな」

柏原とは玄関先で別れた。

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