HONEYBEE(2)~ハイスぺ社長と二度目のウエディングベル~
最初から私達の恋には障壁があった。
彼の父親と私の兄に猛反対され、押し通した海外挙式。

先に現地入りして、ウエディングドレス姿で彼の到着を待って居た。
でも、彼は待てど暮らせど姿を現さなかった。

日本に帰国した私を待って居たのは宇佐美会長秘書の林さんだった。
充斗は私と入れ違いにアメリカの支社に海外赴任したと知らされた。

最初から、充斗は私を愛してなかった―――・・・

そう思う方が凄く楽で、私は彼の愛の全てが欺きだと心に刷り込んだ。


――――でも、私は彼の子を身ごもった。

この子に罪はないと思い、『エンペラー航空』を退職。
田舎の群馬に戻った。

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