HONEYBEE(2)~ハイスぺ社長と二度目のウエディングベル~
母は快く妊娠した私を受け入れてくれたけど、私一人で子を産むコトに厳格な父は猛反対した。
私と父の間を取り持ったのが原因で、二人の仲は拗れ、出産して床上げした私と共に母も上京。

父と母は離婚してしまった―――・・・
二人のコトを考えるとやりきれないキモチになる。
「今日も遅くなりそう?葵」

「うん…」

私は母の姓を名乗り、久保から水瀬に変わった。
「じゃ莉緒のお迎えは私が行くわね…」

「ゴメンなさい…お母さん」

「いいのよ…」
私は無事に女児を出産。
名前は莉緒(リオ)
ついこの間、四歳の誕生日を迎えたばかり。
「ママ、今日も『キュアリン』着ていくね」

「また…それ着るの??」

「だって…りお…『キュアリン』ダイスキだもん」

「・・・」
莉緒のマイブームは魔法少女アニメ『キュアリン』
毎日のように『キュアリン』のトレーナーを着て、登園。
袖口や首許もヨレヨレで食べこぼしのシミもついていた。
潔癖症のママとしてはポイしたいレベルの汚れ具合だった。

「昨日買った花柄のトレーナーにしようよ…」

「ヤダッ…これ着る…」

最近の莉緒は全くママである私の言うコト訊かなかった。






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