HONEYBEE(2)~ハイスぺ社長と二度目のウエディングベル~
赤子を抱え、どの企業からも不採用通知を貰い、路頭に迷っていた私。
そんな私を面接したのが、当時ウエディングプランナーのチーフを務めていた楠支配人だった。
「ゴメンゴメン…君を採用し、ウエディングプランナーとして育てたのはこの俺なのに…そんな俺から・・・こんな言葉が訊きたくないよね…水瀬」
「いえ…」
神の御前で愛を誓うはずだった私の相手の充斗は挙式当日にドタキャン。
人生で門出を台無しにされ、妊娠付きのオプションまで貰った。
私は自分のコトを世界一不幸な花嫁と自負している。十字架を見る度に思い出す、あの惨めな想い。
そんな私が人の挙式をプロデュースするなんて、考えて見れば滑稽な話。
でも、幸い私がプロデュースした挙式には一人もドタキャンした花婿は居ない。それが当たり前。
人を本気にさせておいて、土壇場で裏切るなんて。
あんな男に『ジュテームグループ』が吸収されるなんて…嘘だと思いたいわよ。
全く…
そんな私を面接したのが、当時ウエディングプランナーのチーフを務めていた楠支配人だった。
「ゴメンゴメン…君を採用し、ウエディングプランナーとして育てたのはこの俺なのに…そんな俺から・・・こんな言葉が訊きたくないよね…水瀬」
「いえ…」
神の御前で愛を誓うはずだった私の相手の充斗は挙式当日にドタキャン。
人生で門出を台無しにされ、妊娠付きのオプションまで貰った。
私は自分のコトを世界一不幸な花嫁と自負している。十字架を見る度に思い出す、あの惨めな想い。
そんな私が人の挙式をプロデュースするなんて、考えて見れば滑稽な話。
でも、幸い私がプロデュースした挙式には一人もドタキャンした花婿は居ない。それが当たり前。
人を本気にさせておいて、土壇場で裏切るなんて。
あんな男に『ジュテームグループ』が吸収されるなんて…嘘だと思いたいわよ。
全く…