HONEYBEE(2)~ハイスぺ社長と二度目のウエディングベル~
「で・・・大変申し上げにくいんだけど…」
「何ですか?支配人」
楠支配人は急に言葉尻を濁し、言い辛そうに口を動かす。
「その『フロンティアカンパニー』の宇佐美社長が君に会いたいと言ってるんだ」
部長の言葉に驚いて目が見開く。
挙式当日にドタキャンして、四年半も音沙汰ナシだった充斗。
まぁ一度だけ、大手建材メーカー『一ノ瀬コーポレーション』の一ノ瀬社長の挙式披露宴で再会。充斗は私のコトを思いっきり見ていたけど。
あれから半年以上経つが、何の連絡もなかった。
その彼が今更私に会いたいって…どう言った風の吹き回しだろうか?
まさか…私が自分の実子となる莉緒を産んだコトを知って…引き取るとか言うの?
莉緒は私の子…
絶対にあんな男には渡さない。
「君の都合に合わせると言ってるけど、君の都合はどう?」
「・・・死んでも…会いたくないです…」
「えっ?」
「あ…すいません…つい本音が…」
「・・・実は俺と宇佐美社長は遠い親戚なんだ…その様子だと…二人は…」
「・・・」
「でも・・・これからは…俺達も宇佐美社長の傘下に入るんだ。無碍には出来ないぞ…水瀬」
「それは理解しています…分かりました…」
私は此処に骨を埋める覚悟で働いている。
「後ほど…スケジュールを確認して、返答します。楠支配人」
「承知した。頼むぞ。水瀬」
「はい」
「何ですか?支配人」
楠支配人は急に言葉尻を濁し、言い辛そうに口を動かす。
「その『フロンティアカンパニー』の宇佐美社長が君に会いたいと言ってるんだ」
部長の言葉に驚いて目が見開く。
挙式当日にドタキャンして、四年半も音沙汰ナシだった充斗。
まぁ一度だけ、大手建材メーカー『一ノ瀬コーポレーション』の一ノ瀬社長の挙式披露宴で再会。充斗は私のコトを思いっきり見ていたけど。
あれから半年以上経つが、何の連絡もなかった。
その彼が今更私に会いたいって…どう言った風の吹き回しだろうか?
まさか…私が自分の実子となる莉緒を産んだコトを知って…引き取るとか言うの?
莉緒は私の子…
絶対にあんな男には渡さない。
「君の都合に合わせると言ってるけど、君の都合はどう?」
「・・・死んでも…会いたくないです…」
「えっ?」
「あ…すいません…つい本音が…」
「・・・実は俺と宇佐美社長は遠い親戚なんだ…その様子だと…二人は…」
「・・・」
「でも・・・これからは…俺達も宇佐美社長の傘下に入るんだ。無碍には出来ないぞ…水瀬」
「それは理解しています…分かりました…」
私は此処に骨を埋める覚悟で働いている。
「後ほど…スケジュールを確認して、返答します。楠支配人」
「承知した。頼むぞ。水瀬」
「はい」