HONEYBEE(2)~ハイスぺ社長と二度目のウエディングベル~
「あぁ、そうだ…でも・・・俺の勘違いに便乗して…お前は…」

「一億円返して欲しいなら…返すわよ」

「要らねぇよ…俺が欲しいのは葵と莉緒だ!!」


「充斗!?」

「愛してる…葵…今でもお前をコトがスキだ…」

充斗は私を腕の中に引き込み、抱き締める。
鼻腔を掠める懐かしい麝香の匂い。

「葵…」

彼の匂いを懐かしんでいると急に唇に湿った感触が重なって来た。

彼が私の唇にキスを落としていた。

忘れかけた彼の温もりと感触に包まれる。

長く濃密なキスの交わした後、引き合う白い糸。

その白い糸が途切れる前に彼はまたキスを落とす。

もう二度と離さない…

彼のキモチの現れ。

そして、そのまま彼は私をソファに押し倒した。

「此処は…ダメっ!!」

私はネクタイを解き、シャツを脱ごうとする充斗に制止の声を上げる。


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