耽溺愛2-クールな准教授と暮らしていますー
「質問とは?せっかくここまで来たのですから、何でもどうぞ」
丁寧な口調なのに、なぜだか叱られているように感じる。美寧はぐっと言葉に詰まった。
『質問』なんて、ここの学生じゃない美寧にあるわけない。そんなことは怜だって百も承知のはずなのに―――
(うぅっ……なんかれいちゃん、ちょっと意地悪だ……)
けれどよく考えたら、黙って怜の職場まで物見遊山に来たようなものだ。仕事の邪魔をするなと怒られても仕方ないのかもしれない。反省の気持ちから美寧の顔が俯きがちになる。
けれどちゃんと謝ろうと思って、伺うように怜を視線だけで見上げながら、口を開いた。
「あの、……ごめんなさい、黙って来て。特に困ったことがあったわけじゃないの………」
しょんぼりと肩を落として美寧は謝った。せめてどうしてここまで来たのかを説明しようと、もう一度視線を上げた時、美寧の頭にポンと大きな手が乗った。
「れいちゃ、」
驚いて顔を上げると、怜は別のところを見ていた。視線を辿った先には目を丸くしている神谷がいる。
「神谷君、でしたよね?」
「は、はい……」
「君はもういいですよ?」
「え?」
「彼女には、これからゆっくり私の准教授室で話を伺います」
神谷に向かってそう言った怜は、美寧の肩に手を置き少し自分の方へ引き寄せた。
「え?あ、なんで……」
神谷の疑問に答えることなく、怜は美寧の肩を抱いたまま歩き出した。
その場に取り残された形となった神谷は、しばらく呆然としていた。
丁寧な口調なのに、なぜだか叱られているように感じる。美寧はぐっと言葉に詰まった。
『質問』なんて、ここの学生じゃない美寧にあるわけない。そんなことは怜だって百も承知のはずなのに―――
(うぅっ……なんかれいちゃん、ちょっと意地悪だ……)
けれどよく考えたら、黙って怜の職場まで物見遊山に来たようなものだ。仕事の邪魔をするなと怒られても仕方ないのかもしれない。反省の気持ちから美寧の顔が俯きがちになる。
けれどちゃんと謝ろうと思って、伺うように怜を視線だけで見上げながら、口を開いた。
「あの、……ごめんなさい、黙って来て。特に困ったことがあったわけじゃないの………」
しょんぼりと肩を落として美寧は謝った。せめてどうしてここまで来たのかを説明しようと、もう一度視線を上げた時、美寧の頭にポンと大きな手が乗った。
「れいちゃ、」
驚いて顔を上げると、怜は別のところを見ていた。視線を辿った先には目を丸くしている神谷がいる。
「神谷君、でしたよね?」
「は、はい……」
「君はもういいですよ?」
「え?」
「彼女には、これからゆっくり私の准教授室で話を伺います」
神谷に向かってそう言った怜は、美寧の肩に手を置き少し自分の方へ引き寄せた。
「え?あ、なんで……」
神谷の疑問に答えることなく、怜は美寧の肩を抱いたまま歩き出した。
その場に取り残された形となった神谷は、しばらく呆然としていた。