耽溺愛2-クールな准教授と暮らしていますー
***
「ごちそうさまでした」
幼稚園児が持っているような小さなお弁当箱の中身を、時間をかけて空にした美寧は、きちんと両手を合わせてそう言った。
「デザートは食べられそうですか?」
隣から怜がそう訊かれ、美寧は「大丈夫」と答える。
怜と暮らし始めた当初よりも、断然食べる量が増えた。思った以上の大冒険で、いつもよりお腹が減っていたせいもある。
お弁当を食べる前に冷蔵庫に入れておいたデザートを、怜が出してきた。一緒に添えられたスプーンは、冷蔵庫の上のラックから。
「おいしそう!」
「本当ですね」
妊娠中のマスターのお嬢さんへ、怜と作ったレアチーズムースを入れて渡した瓶に、今度はマスターがパンナコッタを作って入れていくれた。
パンナコッタの上には、マスターの娘の手作りあんずコンポートが乗っていた。白とオレンジのコントラストが、瓶の外側からでもとても可愛らしい。
「いただきます!」
二度目の台詞を口にした美寧は、瞳を輝かせながらスプーンを差し込んだ。
瓶からすくい上げたスプーンの上には、白いパンナコッタとオレンジ色のあんず。今にもこぼれ落ちそうなとろりとしたピューレが掛かったそれらすべてを、少しもこぼすことなく口に入れた。
スプーンですくった時のぷるぷるとした触感は、口に入れた瞬間とろりとしたものに変わる。パンナコッタはつるりとしているのに滑らかで、口の中で溶けるように無くなっていった。
まったりとした濃厚なクリーミーな味は、甘酸っぱいあんずコンポートが濃厚さをほどよく中和して、いくらでも食べられそうだ。
せっせとスプーンを口に運んでいる美寧を、隣に座った怜はじっと見ていた。
「ごちそうさまでした」
幼稚園児が持っているような小さなお弁当箱の中身を、時間をかけて空にした美寧は、きちんと両手を合わせてそう言った。
「デザートは食べられそうですか?」
隣から怜がそう訊かれ、美寧は「大丈夫」と答える。
怜と暮らし始めた当初よりも、断然食べる量が増えた。思った以上の大冒険で、いつもよりお腹が減っていたせいもある。
お弁当を食べる前に冷蔵庫に入れておいたデザートを、怜が出してきた。一緒に添えられたスプーンは、冷蔵庫の上のラックから。
「おいしそう!」
「本当ですね」
妊娠中のマスターのお嬢さんへ、怜と作ったレアチーズムースを入れて渡した瓶に、今度はマスターがパンナコッタを作って入れていくれた。
パンナコッタの上には、マスターの娘の手作りあんずコンポートが乗っていた。白とオレンジのコントラストが、瓶の外側からでもとても可愛らしい。
「いただきます!」
二度目の台詞を口にした美寧は、瞳を輝かせながらスプーンを差し込んだ。
瓶からすくい上げたスプーンの上には、白いパンナコッタとオレンジ色のあんず。今にもこぼれ落ちそうなとろりとしたピューレが掛かったそれらすべてを、少しもこぼすことなく口に入れた。
スプーンですくった時のぷるぷるとした触感は、口に入れた瞬間とろりとしたものに変わる。パンナコッタはつるりとしているのに滑らかで、口の中で溶けるように無くなっていった。
まったりとした濃厚なクリーミーな味は、甘酸っぱいあんずコンポートが濃厚さをほどよく中和して、いくらでも食べられそうだ。
せっせとスプーンを口に運んでいる美寧を、隣に座った怜はじっと見ていた。