耽溺愛2-クールな准教授と暮らしていますー
「離れている俺のところからも、あなたが楽しそうなのが伝わってきました。頬を染めていつも以上に瞳をきらきらさせて―――」

「そ、それは、」

『働いている怜を見れたのが嬉しくて』

そう続けようとしたが、怜の言葉の方が早かった。

「講義がやっと終わったのに、気が付いたらあなたがいない。正直、心臓が止まりそうでした」

「………」

女の子達に囲まれている怜を見てられなかったせいなのだが、それをなんて説明していいのか分からず口ごもる。

「急いで講義室(へや)から出てみれば、あなたは神谷君と食事に行くという……」

怜はそこで一旦言葉を区切り、「はぁ」と重たい溜め息をついた。

美寧の体からはすっかり血の気が引いていた。

やっぱり怜は怒っていたのだ。どんなに違うと彼が言ったとしても、もっと真剣に反省して謝るべきだったのだ。
美寧は、今更ながら自分の失態を深く後悔した。
とにかく一度きちんと謝らなければ、と意を決した時だった。

「やっぱり同年代の子と一緒の方が楽しいですか?」

短い言葉すら、美寧は発することが出来なかった。
鋭く細められた瞳に射抜かれる。その瞳の奥は濡れたように光っていて―――


「しかも、こんな無防備な格好で……」

怜の指先が、美寧の首筋を辿り下に降りていく。くすぐったいようなむず痒いような感触に首を竦めると、長い指は鎖骨をなぞってから襟の淵を辿り始めた。
V字になったワンピースのネックラインを指先でゆっくりなぞられて、美寧の肌がぞくりと泡立っていく。

「れ、い…ちゃん……?」
< 24 / 427 >

この作品をシェア

pagetop