耽溺愛2-クールな准教授と暮らしていますー
「だろうな。美寧本人の意思でそこに留まっていることはすぐに分かった。別に監禁されているわけでも何でもないのだ、もし嫌なことがあれば帰ってくるだろう。その時はそれまで通り変わりなく迎えるつもりだったよ」
一拍置いた後、父は肩を下げながら「まぁ、戻っては来なかったがな」と苦笑した。
「それで僕が何を言っても『放っておけ』と言ってたのですか!?」
「『何かあれば連れ戻す』と言っておいただろう?それに、彼が美寧のことを大事にしていることは、定期報告書から分かっていた」
「定期的に報告書を………」
最後は聡臣も呆れてもう何も言えないようだった。
美寧が失踪してから割と早い段階でその居場所を掴んでいただけでなく、定期的に報告を貰っていたとは。
「それならそうと教えてくださいよ……まったくもう………」
聡臣は、膝の上に腕を乗せて項垂れた。どっと疲れが出たかのようだ。
父と兄の遣り取りから、これまでの色々が分かった美寧は呆然としていたが、突然ハッとなった。
「じゃあどうして!?どうしてれいちゃんの研究の邪魔をしたの!?お父さま」
そのことがずっと気がかりだった。もともとはこのことを父に直談判するつもりでいたのだ。
しかし———
一拍置いた後、父は肩を下げながら「まぁ、戻っては来なかったがな」と苦笑した。
「それで僕が何を言っても『放っておけ』と言ってたのですか!?」
「『何かあれば連れ戻す』と言っておいただろう?それに、彼が美寧のことを大事にしていることは、定期報告書から分かっていた」
「定期的に報告書を………」
最後は聡臣も呆れてもう何も言えないようだった。
美寧が失踪してから割と早い段階でその居場所を掴んでいただけでなく、定期的に報告を貰っていたとは。
「それならそうと教えてくださいよ……まったくもう………」
聡臣は、膝の上に腕を乗せて項垂れた。どっと疲れが出たかのようだ。
父と兄の遣り取りから、これまでの色々が分かった美寧は呆然としていたが、突然ハッとなった。
「じゃあどうして!?どうしてれいちゃんの研究の邪魔をしたの!?お父さま」
そのことがずっと気がかりだった。もともとはこのことを父に直談判するつもりでいたのだ。
しかし———