耽溺愛2-クールな准教授と暮らしていますー
耳に届く水音に羞恥のあまり顔を左右にふる。じっとりと汗をかきはじめた首筋に長い髪がまとわりつく。
反対の手でふくらみを揉みしだかれて、首の後ろを痛いくらい強く吸われた。
ソファーの上で背中からのしかかられて体の動きを封じられて、蹂躙するように触れられるのは初めて。背中から苛立ちと怒りを感じて、美寧の胸にだんだんと悲しみが胸に広がっていく。
せめて顔が見えれば———そう思うのに、後ろからのしかかる彼の顔が見えるはずもない。
波打つ髪が美寧の視界を遮り、「独り」でいるような感覚が胸を締めつける。
怜に触れられているのに、「寂しい」と思う時があるなんて———。
グレーのファブリックが涙でぼやけだした。
「や、…ふぇ……」
「あなたの可愛い啼き声を聞くのは俺だけだ」
美寧の口から出た湿った声と重なるように、かすれた声が耳元で低く唸るように言った。
「それとも———他の男にもこんなふうにされたい?」
腰に固いものを強く押し当てられ、美寧は息をのむ。それが彼の劣情の証だと、美寧はもう知っていた。
これまで怜に愛されるのは、とても温かく甘やかな行為だった。
もちろん「恥ずかしい」という気持ちはあるのだけれど、怜が美寧に触れるひとつひとつの行為が「美寧のすべてが愛しい」と伝えてくるようで、とても幸せな気持ちになれる。だから美寧は彼に抱かれることが「嫌」だと思ったことはこれまで一度もない。
今だって本当の意味では「嫌」ではない。美寧を「欲しい」と求めてくるのは、ほかならぬ怜なのだから。
反対の手でふくらみを揉みしだかれて、首の後ろを痛いくらい強く吸われた。
ソファーの上で背中からのしかかられて体の動きを封じられて、蹂躙するように触れられるのは初めて。背中から苛立ちと怒りを感じて、美寧の胸にだんだんと悲しみが胸に広がっていく。
せめて顔が見えれば———そう思うのに、後ろからのしかかる彼の顔が見えるはずもない。
波打つ髪が美寧の視界を遮り、「独り」でいるような感覚が胸を締めつける。
怜に触れられているのに、「寂しい」と思う時があるなんて———。
グレーのファブリックが涙でぼやけだした。
「や、…ふぇ……」
「あなたの可愛い啼き声を聞くのは俺だけだ」
美寧の口から出た湿った声と重なるように、かすれた声が耳元で低く唸るように言った。
「それとも———他の男にもこんなふうにされたい?」
腰に固いものを強く押し当てられ、美寧は息をのむ。それが彼の劣情の証だと、美寧はもう知っていた。
これまで怜に愛されるのは、とても温かく甘やかな行為だった。
もちろん「恥ずかしい」という気持ちはあるのだけれど、怜が美寧に触れるひとつひとつの行為が「美寧のすべてが愛しい」と伝えてくるようで、とても幸せな気持ちになれる。だから美寧は彼に抱かれることが「嫌」だと思ったことはこれまで一度もない。
今だって本当の意味では「嫌」ではない。美寧を「欲しい」と求めてくるのは、ほかならぬ怜なのだから。