偽りの花婿は花嫁に真の愛を誓う
ちゅっ、と純さんは救にキスして帰っていった。
「なんか、台風一過って感じだな」
「それは、そうなんですけど……」
はしゃぎすぎて救は、腕の中でうとうととしていた。
リビングに置いてあるゆりかごにそっと寝かせると、すぐに寝息を立てだす。
「救、もしかして純さんが好き、とかないですよね……?」
「なんだ、ヤキモチか?
好きは好きだろ、あれは」
慧護は笑っているけれど、ちょっと気になった。
モナコ王子の話のとき、もしかして救は……ヤキモチを妬いて怒っていた?
「ヤキモチとか妬くわけないじゃないですか」
「そうか?
でもアイツの、救をくれはな」
「ですよねー。
年の差が」
なんてふたりで笑いあっていたものの。
――私たちは知らなかったのです。
救がいまから、純さんにぞっこんであったことに。
【終】
「なんか、台風一過って感じだな」
「それは、そうなんですけど……」
はしゃぎすぎて救は、腕の中でうとうととしていた。
リビングに置いてあるゆりかごにそっと寝かせると、すぐに寝息を立てだす。
「救、もしかして純さんが好き、とかないですよね……?」
「なんだ、ヤキモチか?
好きは好きだろ、あれは」
慧護は笑っているけれど、ちょっと気になった。
モナコ王子の話のとき、もしかして救は……ヤキモチを妬いて怒っていた?
「ヤキモチとか妬くわけないじゃないですか」
「そうか?
でもアイツの、救をくれはな」
「ですよねー。
年の差が」
なんてふたりで笑いあっていたものの。
――私たちは知らなかったのです。
救がいまから、純さんにぞっこんであったことに。
【終】


