偽りの花婿は花嫁に真の愛を誓う
まあ、そういうはっきりした人ではあるんだけど。

「そんなわけで、李亜?
あなた、救をいい男に育てなさいよ?
この私の花婿候補なんだから!」

おほほほーっ、と高笑いする純さんと一緒に、救もきゃっきゃ笑っている。
のはいいけれど、三十七歳の年の差はどうするんだろう……?

「しばらくいるからまた来るわ。
じゃあ。
バイバーイ、救」

「あー、あー!」

玄関で手を振る純さんへ、私の腕の中から救が手を伸ばし、身を乗り出した。

「もしかして救、帰ってほしくないの?」

純さんの指をぎゅっと力強く握り、救は手を離さない。

「ほら、救。
純さんはもう、帰るんだから」

「救。
またすぐに来るわ。
その間に男を磨いておくのよ。
じゃ」
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