偽りの花婿は花嫁に真の愛を誓う
第3章 セレブの暮らし
「いただきます」

朝は、御津川氏と向かいあって朝食を食べる。
案の定、彼は朝食を食べるのが面倒くさいとコーヒーだけで済ませる人だった。
でも、私が作るようになってからここ二日、一緒に食べている。

「今日は帰ってから行くところがあるから、夕食の準備はしなくていい」

「わかりました」

一昨日に引き続き、昨日も夕食は作った。
たいしたものじゃないのに、大喜びで食べてくれる御津川氏は、こう……なんだか凄く、嬉しい。

「特に用事もないし、帰りは早いと思う。
李亜は?」

「特に外出予定もないですね」

「わかった」

朝食の時間は互いの、今日のスケジュール確認の時間だ。
こうやって教えてくれるから、非常に助かる。

「じゃ、いってくるな、李亜」

今日も御津川氏は私にキスし、仕事へと出ていった。
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