偽りの花婿は花嫁に真の愛を誓う
「……はい」
差し出された腕にそっと自分の手をのせる。
……これで正しいのかなんてわかんないけど。
でもそれだけで、大切に扱われている感じはひしひしと伝わった。
エレベーターの中はふたりきりだった。
「今日はいろいろな人に李亜を紹介するが、とにかく笑っていれば大丈夫だ。
なにがあっても俺がフォローするから、安心しろ」
「……はい」
紹介って誰に? という疑問はあるが、今日の装いでおおよその見当はついた。
それにオフィスビル上層階のVIPラウンジでは夜な夜な、ヒルズ内外のセレブが交流会を開いているという噂は聞いていた。
「緊張しなくていい。
俺がついている」
ぎこちないまま、うん、うんと頷き、深呼吸をしたタイミングでドアが開く。
「いくぞ」
きらびやかなその世界へ、私は足を踏み出した。
差し出された腕にそっと自分の手をのせる。
……これで正しいのかなんてわかんないけど。
でもそれだけで、大切に扱われている感じはひしひしと伝わった。
エレベーターの中はふたりきりだった。
「今日はいろいろな人に李亜を紹介するが、とにかく笑っていれば大丈夫だ。
なにがあっても俺がフォローするから、安心しろ」
「……はい」
紹介って誰に? という疑問はあるが、今日の装いでおおよその見当はついた。
それにオフィスビル上層階のVIPラウンジでは夜な夜な、ヒルズ内外のセレブが交流会を開いているという噂は聞いていた。
「緊張しなくていい。
俺がついている」
ぎこちないまま、うん、うんと頷き、深呼吸をしたタイミングでドアが開く。
「いくぞ」
きらびやかなその世界へ、私は足を踏み出した。