オフィスラブはじまってました
「でも、今日、拝見した澄子さんの姿も素敵だったんですけど。
 そうして、いつものように包丁持って立ってる姿に、なんだかホッとします」
とひなとは笑う。

 包丁とビニール袋を手にした澄子は、
「いつもは持ってないよ……」
と言っていたが。

「ところで、あんた、うちの妹を知ってるかね?」

「ヒムラさん……柚月さんのおばあさまですか?」

「そう。
 いや、アキモト ヒナトって名前を聞いたことがあるみたいだったんでね。

 おや、入野(いりの)さん、新玉いるかね?」
と澄子がひなとの後ろを見て言う。

 あの白衣の人が買い物袋を手に戻ってくるところだった。
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