オフィスラブはじまってました
「あら、ひなとちゃん、いらっしゃい」
柚月に連れられ、この間とは、また違う居間に入ると、柚月の母、比呂子がソファでくつろいでいた。
比呂子は一人がけの椅子に移動すると、ひなとにそのソファに座れと言う。
手の込んだ装飾のフレームが印象的な優雅なソファだ。
うむ。
ダマスク柄だが、全体的に白っぽいのが気になるな……。
ちょっとの汚れでも目立ちそうだった。
なにかの弾みで汚してしまったら、切腹するしかないのだろうか、と妄想の翼を羽ばたかせていると、比呂子がひなとたちに訊いてきた。
「急ぐの?
少しお茶でも飲んで行きなさいよ。
ちょっと話し合いましょう」
二点、気になることがある、とひなとは思った。