オフィスラブはじまってました




 それから数日、ひなとの生活は平穏だった。

 仕事に行って帰って、家で、まったりとする。

 すごいことが起こるわけではないが、これはこれで平和でハッピーだ、と思いながら、ハッピーエンド荘で楽しく暮らしていたのだが。

 金曜日、鼻歌まじりに帰ってきたひなとは見た。

 ハッピーエンド荘の庭先に立っている警察官を。

 柚月さんちの庭に警官がいる!

 空き巣っ? 強盗っ? と慌てて柵に手をかけ、覗き見たが、柚月は何故か、その警官に背を向け、シングルバーナーでなにか、いい匂いのするものを煮ている。

 コンソメ風味のようだ。
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