オフィスラブはじまってました
 だが、春日は先程の瑠美子のように両の腰に手をやると、顎を突き上げ、自分より大きな瑠美子を見下ろすようにして、ふふふと笑う。

「いいじゃないの、春日局。
 私もついに頂点にのぼりつめたって感じがするわ。

 私も昔はそうして、上の人にビクビクしていたものよ」

 一度、戦国武将だと思ってしまったせいか。
 ひなとの頭の中では、鎧を着て扇を手にした春日が、

「のう、猿」
と瑠美子に言っていた。

 ふふふふ、と笑いながら春日は行ってしまう。

「……やはり、大物ですね」

 っていうか、怖い……と思いながら、ひなとが見送っていると、さっきまで、すみませんっ、と神妙に頭を頭を下げていた瑠美子が、いきなり、

「ひなとーっ。
 あんたのせいよーっ」
と怒鳴ってきた。

 また腰に手をやった瑠美子は、先程の春日のように、自分より大きなひなとを見下ろそうと顎を突き上げる。

「ひいっ、食物連鎖っ」
と口に出して叫んでしまい、また横を通った藤田に、

「だから、違うだろうよ……」
と言われてしまった。



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