オフィスラブはじまってました
 その方が気にならなくなるに違いない。

 そう思った柚月は急いで本を置き、偶然を装って廊下に出てみた。

 すると、ちょうど隣のハムスターは部屋に戻ろうとドアを開けたところだった。

 ……いや、ハムスターではない。

 色白で長い黒髪の、すらっとした普通に可愛いというか美人の女性が立っていた。

 何処もハムスターじゃないじゃないか……と柚月は思う。

 ああでも、俺が好きだった子ども向けアニメのキャラに似ているというのはわかる気がする、と思った。

 そこはかとなく、ぼうっとしている。

 っていうか、そういえば、あのキャラも原型ハムスターじゃなかったか?
と思ったとき、気がついた。

 待てよ。
 そういえば、この女は見たことがある。
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