オフィスラブはじまってました
 

 そんなこんなで、柚月たちがひなとを取り合っているんだか、押し付け合っているんだか、わからない状況の中。

 そんなことにはまったく気づかず、ひなとは今、別のことで悩んでいた。

「ほら、買うのなら、早くしなさいよ」
とひなとは惟子(ゆいこ)に急かされる。

 お昼休みに、公園でランチを食べていたとき、宝くじを買おうとみんなが言い出したのだ。

 それで公園近くの売り場に来ていたのだが、ひなとは、まだ列にすら並ばずにいた。

「ちょ、ちょっと待ってください。
 もしかしたら、当たってしまうかもしれないので」
とひなとが言うと、瑠美子が、

「いや、なに言ってんの。
 なんで当たるってわかるのよ。

 占い?
 っていうか、当たるのなら買いなさいよ」
と言ってくる。

 実は瑠美子と惟子は同期だったようなのだ。
< 367 / 576 >

この作品をシェア

pagetop