オフィスラブはじまってました
 ひいいいいっとバットも振らずにしゃがみ込むと、後ろで、

「アウトッ」
と声がした。

 おや? この声は、と思って振り向くと、アンパイアになった柚月が後ろで、アウトのポーズをとっていた。

 ……柚月さん、何故、そこに。

 ――という夢を見てうなされた。

 なにかの暗示だろうかな、と思ってしまったが。

 まあ、ただの夢だろう。

 そんなことを考えながら寝袋から出たひなとは、洗面所に行き、濡らしたタオルを持ってくると、パジャマのまま台所に行き、フライパンにタオルをのせた。

 振ってみる。

 柚月に言われた通りに復習しようと思ったのだ。
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