はつ恋。
知里さんに抱き締められながら、私は心に押し寄せる波が落ち着くまで泣いていた。

その間、ずっと有馬くんは警察の人と話をしていた。

その声がまたカッコ良くて、

やっつけたその姿を想像するだけで

熱くなり、

苦しくなり、

私の胸をいっぱいにした。


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