はつ恋。
「撮らせるわけないだろ」

「あ、有馬くん...」


有馬くんがちょうどやって来て、私の前に立ち塞がった。


「勝手にオレのカノジョ撮らないでもらえます?」

「あぁ、ごめん。悪かった。...じゃ、僕はこれで...。日奈子ちゃん、楽しんでね」

「あっ、はい」


目黒先輩は逃げるように去っていった。

その後ろ姿を見て申し訳ない気持ちになっていると、有馬くんの手が肩に回った。


「ふぁっ...」

「ったく。油断するな」

「ご、ごめん...」


私が俯くと、有馬くんはすかさず私を抱き締めた。


「今日も可愛いから許す」


そう言って綺麗にまとめた頭をぽんぽんしてくれた。

な、なんか...照れちゃうな。


「ちょ、ちょっと~!」

「あ」


私と有馬くんはその声に反応してすかさず離れた。


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