はつ恋。
「先輩っ!何するんですか?先輩っ!」


先輩が馬乗りになり、私の肩を掴む。


「日奈子ちゃん。僕の気持ち、伝えるよ。ここで精一杯伝えるから...だから、受け取って」

「やめて!やめてくださいっ!はぁ...あっ......」


何度も何度も口を塞がれ、

何度も何度も頬に触れられ、

耳にも

首にも

手にも

足にも

キスをされた。


「やだっ!やだ、やだっ!助け...助けて!助けてっ」


浴衣ははだけて身が震える。

素肌に触れる度に見ないように感じないように目を瞑る。

お願い。

お願い。

お願い...

これ以上私を...

めちゃくちゃにしないで。

傷つけないで。

助けて。

助けて。


「助けて!有馬くん!」



と、その時だった。


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