白夜の天使たち 〜ホストでパパで彼氏です!〜
「……できないよ。

愛情に貯金なんか、できないよぉ。

光留が側にいないと……できない…。」

「 ………どうしたの?らしくないよ。」

「………分からない。」

「(笑)愛情ってさ。

現金より減るのが早いと思わない?

どれだけ自分が持ってるのかも分からないし、どれだけ感じれば満足なのかも分からない……

それに…突然、あっても無くても不安になる(苦笑)。」

「光留……」

「もし、俺が今…愛してる…ってそう言ったら橙子は幸せ?」

「 …………。」

光留の瞳は、真っ直ぐで…イジワル。

そんな風に…

悪魔みたいな愛してる…はズルいに決まってる。

「もし、それだけで橙子が幸せになれるなら…俺は、何度だって言うよ。

愛してるって…。

俺は、何だってするよ。

橙子が幸せだって思うなら…。」



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