悪役令嬢は二度目の人生で返り咲く~破滅エンドを回避して、恋も帝位もいただきます~ 2
 あまりなソニアの言い分に、レオンティーナは目を丸くしてしまった。レオンティーナも休みを取ればいいというのは、どういう言い分だ。

「……そうね、そうできたらいいけれど……」
「レオンティーナ様がお休みをしないのですから、私もしません」

 今日、ようやくベッドから出る許可を得たレオンティーナは、窓辺に置かれた椅子に座っている。その側にいるソニアは、レオンティーナのためにお茶の用意をしているところだった。
 今日の朝食はベッドで済ませたが、夕食は晩餐室に降りていくことができそうだ。窓から外を見ていると、馬に乗った人が屋敷に向かってくるのが見えた。
 昨日からは食欲もほぼ回復してきていて、ようやく体力が戻ってきた気がする。

「……今回は、反省しているのよ」

 レオンティーナはもごもごと言った。無理をするなと皆に言われていたし、無理をしているつもりもなかった。
 ――けれど。
 自分でも気づかないうちに、無理を重ねてしまっていたようだ。
 一度呼ばれたソニアが戻ってきた時には、彼女は困った顔をしていた。

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