悪役令嬢は二度目の人生で返り咲く~破滅エンドを回避して、恋も帝位もいただきます~ 2
ギルベルトがやっているのは、過去の記録から、仮説を実証することだ。充分な資料がそろっていなかったり、今までの研究の結果が間違っていたりすれば、彼の導き出す結論もまた間違っている可能性も否定はできない。
「それも含めてだよ、レオンティーナ。だけど、最近は……もっと違うやり方もあったんじゃないかと少し、後悔している」
レオンティーナは、テーブル越しにギルベルトを見つめる。彼は、自分が役に立たないと思っていた。
そんなことはない。ターナジアを訪れた際、彼がレオンティーナにくれた資料は非常に役に立った。過去、ターナジアでどんな作物が栽培されていたか、今は栽培されなくなった理由は何か。
ターナジアは今は貧しくなってしまった地域である。とりあえずはマレイモを栽培することになったけれど、それだけではあの地を豊かにすることはできない。
その他にどんな作物を栽培しようかと考えた時、ギルベルトのくれた資料は非常に役に立った。彼がいなかったら、もっと苦戦したかもしれない。
「私は、ギルベルト殿下はご自分を過小評価していると思います。私が言っても……しかたのないことかもしれませんけれど」
「それも含めてだよ、レオンティーナ。だけど、最近は……もっと違うやり方もあったんじゃないかと少し、後悔している」
レオンティーナは、テーブル越しにギルベルトを見つめる。彼は、自分が役に立たないと思っていた。
そんなことはない。ターナジアを訪れた際、彼がレオンティーナにくれた資料は非常に役に立った。過去、ターナジアでどんな作物が栽培されていたか、今は栽培されなくなった理由は何か。
ターナジアは今は貧しくなってしまった地域である。とりあえずはマレイモを栽培することになったけれど、それだけではあの地を豊かにすることはできない。
その他にどんな作物を栽培しようかと考えた時、ギルベルトのくれた資料は非常に役に立った。彼がいなかったら、もっと苦戦したかもしれない。
「私は、ギルベルト殿下はご自分を過小評価していると思います。私が言っても……しかたのないことかもしれませんけれど」