悪役令嬢は二度目の人生で返り咲く~破滅エンドを回避して、恋も帝位もいただきます~ 2
 けれど、ヴィルヘルムはレオンティーナの言葉に考え込む表情になった。

「……ここにとどまるだけならともかく、胡乱な動きをするようなら、俺からも父上に一言申し上げることにするよ」
「そうですね。それがいいと思います」

 これ以上は、レオンティーナが踏み込んでいい範囲ではない。ヴィルヘルムが皇帝に、アンドレアスの処遇について問うというのなら彼に任せておくべきだ。

「やはり、ザリロッド王国は、アンドレアスを引き込んで我が国に攻撃を仕掛けるつもりだろうか」
「どうでしょう? ……単にお国に引き取りたいだけかもしれません」

 考えようによっては、悪くはない話かもしれなかった。
 アンドレアスが国内にいれば、何かと火種になりかねない。
ザリロッド王国に戻り、ザリロッド王国の貴族の家に婿入りする形をとる。今の王太子とは、従兄弟の関係にあたるから、血筋としても悪くはないはずだ。

「我が国で冷遇されるより、その方がいいという判断か」
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