悪役令嬢は二度目の人生で返り咲く~破滅エンドを回避して、恋も帝位もいただきます~ 2
ザリロッド王国の貴族が、ハルディール夫人の声に呼応して剣を抜いた。
アンドレアスは、その様子を身じろぎもせずに見つめている。
「なぜ、ですか?」
(……私は、ここで死ぬというの?)
レオンティーナは死を覚悟した。
「殿下、ご命令を。ご命令いただければ、我々はすぐにこの娘を切ります。ヴァスロア帝国の騎士達も」
レオンティーナの手が、胸元に伸びた。服の上から、胸のところにおさめてあるルイーザの守り袋をしっかりと押さえる。
「ここで、ヴァスロア帝国の騎士達を切れば問題になるが、それはかまわないのか?」
「かまいませんとも! あなたをないがしろにした者どもです。切り捨てればいい」
ザリロッド王国の貴族達は口々にそんなことを言う。はぁっとため息をついて、アンドレアスは手を振った。
(――切られる!)
今度こそ、斬られる。ぎゅっと目を閉じ、身体を固くする。
けれど、恐れていた剣は襲いかかってこなかった。
アンドレアスに続き、もう一人、ここにいるはずのない人の声がする。
「そこまでだ」
アンドレアスは、その様子を身じろぎもせずに見つめている。
「なぜ、ですか?」
(……私は、ここで死ぬというの?)
レオンティーナは死を覚悟した。
「殿下、ご命令を。ご命令いただければ、我々はすぐにこの娘を切ります。ヴァスロア帝国の騎士達も」
レオンティーナの手が、胸元に伸びた。服の上から、胸のところにおさめてあるルイーザの守り袋をしっかりと押さえる。
「ここで、ヴァスロア帝国の騎士達を切れば問題になるが、それはかまわないのか?」
「かまいませんとも! あなたをないがしろにした者どもです。切り捨てればいい」
ザリロッド王国の貴族達は口々にそんなことを言う。はぁっとため息をついて、アンドレアスは手を振った。
(――切られる!)
今度こそ、斬られる。ぎゅっと目を閉じ、身体を固くする。
けれど、恐れていた剣は襲いかかってこなかった。
アンドレアスに続き、もう一人、ここにいるはずのない人の声がする。
「そこまでだ」