悪役令嬢は二度目の人生で返り咲く~破滅エンドを回避して、恋も帝位もいただきます~ 2
 功績をたたえられる度に彼女が返したという言葉は、こう伝えられている。
『私は、そんなにたいした人間じゃないわ。ただ、神様にやり直す機会を与えられただけ』と。
 そしてまたもうひとつ。ギルベルトが書き残した言葉があった。
ギルベルト自身、この言葉に励まされたという。
『未来は変えられるものだと思う。急に変えることはできなくて、焦っても何も変わらないかもしれないけれど。それでも、歩むことをやめなければ変えることができると思う』

 レオンティーナの言葉は、時に帝国の民に寄り添い、時に帝国の民を励まし。
未来はゆるやかに、それでもたしかに変わっていく。

 かつて、レオンティーナが悪女と呼ばれた皇妃であったことを知るのは、レオンティーナ自身をのぞけばただひとり。彼以外は、誰も知らない。

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