キミがくれた奇跡を、 ずっとずっと忘れない。
「シミシミうるさいなぁ。気にしてるんだから」
もしかして中江くん、私が木下先輩に『こげたなぁ』とつっこまれたのを気にしてたのかな。
「でも、ありがと」
「お前、夏休みの宿題終わった?」
「はっ、聞きたくない」
質問されて耳を押さえた。
毎日のようにある部活を終えて帰ると、ぐったりしてしまいなかなか進まないのだ。
「始業式まであと五日だぞ」
「中江くんは終わったの?」
「当然だろ。とっくに終わってる」
本当に?
私より確実にへとへとになっているはずなのに、どうしてそんなに余裕なの?
夏休みの課題は大量だったのに。
「夏休み明けに居残りになったら秋季大会に響くぞ」
十月の中旬に始まる秋季大会は、春のセンバツの切符がかかっている。
春のセンバツは、夏とは違い関東八県で六枠と決まっていて、秋季大会の成績がものを言う。
もしかして中江くん、私が木下先輩に『こげたなぁ』とつっこまれたのを気にしてたのかな。
「でも、ありがと」
「お前、夏休みの宿題終わった?」
「はっ、聞きたくない」
質問されて耳を押さえた。
毎日のようにある部活を終えて帰ると、ぐったりしてしまいなかなか進まないのだ。
「始業式まであと五日だぞ」
「中江くんは終わったの?」
「当然だろ。とっくに終わってる」
本当に?
私より確実にへとへとになっているはずなのに、どうしてそんなに余裕なの?
夏休みの課題は大量だったのに。
「夏休み明けに居残りになったら秋季大会に響くぞ」
十月の中旬に始まる秋季大会は、春のセンバツの切符がかかっている。
春のセンバツは、夏とは違い関東八県で六枠と決まっていて、秋季大会の成績がものを言う。