その手をつかんで
「はい。付き合い始めたのは、最近ですけど」
「残念だけど、おめでとう! よし、次へ行こう! ほら、杉田も次、次! 合コンでもするか?」
伊藤さんの切り替えの速さに救われる思いがするけれど、杉田くんは恨めしそうな顔で伊藤さんを見た。
「俺は伊藤さんみたいな軽い人間ではないです。真剣なんです」
「失礼なこと、言うなー。でもさ、どんなに真剣でも相手が他の人と結婚するなら諦めるしかないじゃん。報われない片想いなんてする時間がもったいない」
「そんなこと、わかっていますよ。でも、受け入れるのに時間がかかるんです」
「そうか。でも、とりあえず気持ちを切り替えるためにも合コンだ。俺に任せとけ!」
伊藤さんは自分の胸を叩いた。伊藤さんなりに杉田くんを慰めているのだろうけど、杉田くんの心には響いていないようだ。
私は何も言えないから、静かに見ているしか出来ない。
小川さんが苦笑する。
「今はそっとしておくのがいいと思うよ。無理やり連れて行っても楽しめないし、相手の人たちにも失礼になるからね」
小川さんの意見に伊藤さんは渋々といった感じで、杉田くんから離れた。
「残念だけど、おめでとう! よし、次へ行こう! ほら、杉田も次、次! 合コンでもするか?」
伊藤さんの切り替えの速さに救われる思いがするけれど、杉田くんは恨めしそうな顔で伊藤さんを見た。
「俺は伊藤さんみたいな軽い人間ではないです。真剣なんです」
「失礼なこと、言うなー。でもさ、どんなに真剣でも相手が他の人と結婚するなら諦めるしかないじゃん。報われない片想いなんてする時間がもったいない」
「そんなこと、わかっていますよ。でも、受け入れるのに時間がかかるんです」
「そうか。でも、とりあえず気持ちを切り替えるためにも合コンだ。俺に任せとけ!」
伊藤さんは自分の胸を叩いた。伊藤さんなりに杉田くんを慰めているのだろうけど、杉田くんの心には響いていないようだ。
私は何も言えないから、静かに見ているしか出来ない。
小川さんが苦笑する。
「今はそっとしておくのがいいと思うよ。無理やり連れて行っても楽しめないし、相手の人たちにも失礼になるからね」
小川さんの意見に伊藤さんは渋々といった感じで、杉田くんから離れた。