その手をつかんで
「つまらない答えか、明日花はおもしろいね。確かにバラが好きだという人は多いけど、それをつまらないとは思わないよ。良いこと聞いたと思ったけど」
「良いことですか。どうして?」
蓮斗さんは私の問いかけに答えず、怪しげに微笑んだだけだった。
でも、たいした意味はないのかもしれない。あまり深く考えないようにしよう。
「ところで、今度ふたりで遊びに来てと瑠奈から言われたけど、どう?」
「私も同じように言われました。そうですね……瑠奈も慣れない育児で疲れているでしょうから、気分転換になるなら遊びに行きたいです」
「じゃあ、来週に……あ、ちょっと仕事が忙しくて厳しいから、再来週でもいい?」
「はい、蓮斗さんの都合に合わせますよ」
次に会う約束が自然にできてしまった。
蓮斗さんが誘い上手なのか、私が流されやすい女なのか……なにはともあれ、瑠奈と咲里奈ちゃんに会えるのは楽しみだ。
「それと」と運転中の蓮斗さんはちらりと視線を私に向けた。「はい?」と返す。
なんだろう?
「良いことですか。どうして?」
蓮斗さんは私の問いかけに答えず、怪しげに微笑んだだけだった。
でも、たいした意味はないのかもしれない。あまり深く考えないようにしよう。
「ところで、今度ふたりで遊びに来てと瑠奈から言われたけど、どう?」
「私も同じように言われました。そうですね……瑠奈も慣れない育児で疲れているでしょうから、気分転換になるなら遊びに行きたいです」
「じゃあ、来週に……あ、ちょっと仕事が忙しくて厳しいから、再来週でもいい?」
「はい、蓮斗さんの都合に合わせますよ」
次に会う約束が自然にできてしまった。
蓮斗さんが誘い上手なのか、私が流されやすい女なのか……なにはともあれ、瑠奈と咲里奈ちゃんに会えるのは楽しみだ。
「それと」と運転中の蓮斗さんはちらりと視線を私に向けた。「はい?」と返す。
なんだろう?