その手をつかんで
涼輔さんは育休が終わり、土日の出勤が増えていて今日は不在だった。
「お休みの日に無理を言って、ごめんね」
「ううん、大丈夫よ。今日は何の予定もなかったから」
「少しあがっていってよ。お兄ちゃん来るまでまだ時間あるから」
「えっ、あー、ごめん。今日はこれを渡しに来ただけだから、帰るね」
「そっか」と瑠奈は寂しそうにしてから、作ってくれたお礼だと小さな箱を渡した。
中身はチョコの詰め合わせだというので、ありがたくもらう。
それから私は、ショッピングモールに向かった。以前瑠奈からもらった紅茶の葉が残りすくないので、補充するため。
ここのショッピングモールの紅茶専門店で扱っていると、瑠奈に教えてもらっていた。茶葉を買ってから、カフェスペースを見渡す。
人がまばらで穏やかな空気が流れていた。ちょっとひと休みしていこうかな。
ここで、紅茶飲んでいても蓮斗さんは会うことはないだろう。
窓際の席で、外を眺めながらアッサムティーを飲む。11月になり、見える景色も秋らしくなってきた。
あと少ししたらもっと紅葉が進んで、また景色が変わりそうだ。
「お休みの日に無理を言って、ごめんね」
「ううん、大丈夫よ。今日は何の予定もなかったから」
「少しあがっていってよ。お兄ちゃん来るまでまだ時間あるから」
「えっ、あー、ごめん。今日はこれを渡しに来ただけだから、帰るね」
「そっか」と瑠奈は寂しそうにしてから、作ってくれたお礼だと小さな箱を渡した。
中身はチョコの詰め合わせだというので、ありがたくもらう。
それから私は、ショッピングモールに向かった。以前瑠奈からもらった紅茶の葉が残りすくないので、補充するため。
ここのショッピングモールの紅茶専門店で扱っていると、瑠奈に教えてもらっていた。茶葉を買ってから、カフェスペースを見渡す。
人がまばらで穏やかな空気が流れていた。ちょっとひと休みしていこうかな。
ここで、紅茶飲んでいても蓮斗さんは会うことはないだろう。
窓際の席で、外を眺めながらアッサムティーを飲む。11月になり、見える景色も秋らしくなってきた。
あと少ししたらもっと紅葉が進んで、また景色が変わりそうだ。