ぜんぶ欲しくてたまらない。



着物の着付けもヘアアレンジもおばあちゃんから教えてもらったみたいで、もうお手の物。


わたしもお母さんにいつか教えてもらおう。



「はい、できたわよ。どう?」



ヘアアレンジが楽しいのか鼻歌なんかを歌っているお母さん。


そんな楽しげな歌を聞いているうちに無事終わったらしい。


お母さんに手鏡を手渡されて自分の姿を確認する。


鏡越しに見えるお母さんは何故かドヤ顔。


でもそれも頷ける。


だって、自分で言うのもなんだけど……



「可愛い!」



主に浴衣とヘアアレンジが!


サイドにふわふわなお団子。


そこに白い花の髪飾りが付けられている。


後れ毛もゆるく巻かれていて、ヘアカタログに載っていそうな感じ。


可愛い浴衣を着て、可愛いヘアアレンジまでしてもらうと気分も上がる。



「時間は間に合いそう?」


「んー、あっ、そろそろ行かなきゃ!」



駅で待ち合わせで家からそんなに距離はないけれど、下駄を履いていくことを考えたら時間に遅れないように少し早めに家を出ておきたい。



「ありがとうお母さん!行ってきます!」




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