ぜんぶ欲しくてたまらない。



正気に戻った瞬間だった。


また芽依に会いたい。


俺の気持ちはただそれだけ。



「……帰る。芽依と同じ高校を受験する」



それから今までやっていた"遊び"をやめた。


今更、俺のやってきたことがチャラになるとは思ってない。


汚れた俺は芽依に近づく資格はないかもしれない。


それでも、もう一度芽依に会いたい。


次の日学校へ行き、梨里愛に別れを告げた。


梨里愛には正直に全てを話した。



知ってはいただろうけど、俺の親のこと。


俺の幼なじみのこと。


その幼なじみがずっと好きだったこと。


芽依がいる町に戻ろうと思っていること。



梨里愛は嫌がった。


別れたくないと、ここにいて欲しいと。


どんなに言われても、俺の気持ちは変わらなかった。



急に真面目になった俺にクラスのみんなも先生も戸惑っているのがわかった。


そんなの今の俺には関係ない。


ただただ、芽依に会うため。


そのためだけに無我夢中で遅れた分を取り戻し、晴れて戻ってくることができた。


でも、問題はこの後からだった。





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