【短編】コイイロ世界


「ゴメンね…ゴメンね……っ、」


謝ることしかできないけど

泣くことしかできないけど…


それでもアナタは私を抱きしめてくれるんだね…


臆病者な私でゴメン…

弱虫な私でゴメン…


何も返せない私で…ゴメン



「私は、おさ…な、なじみのままで…いたいよ……っ、」



ワガママな私でゴメン……



「うん。わかってる…。」



あっ……あ……

「俺達は幼なじみだよ。
昔も今も変わらない。だから…

泣かないで……。」



触れる恭の手が、温かかった。



忘れることなんかできないのに……

忘れたらいけないのに…



結局また甘えてしまう


恭の気持ちに向き合わないまま

足踏みをすることもなく



“幼なじみ”という関係に

縋り付いてしまった…………



ゴメンね…


ゴメンね………っ、――――




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