結婚から始めましょう。〜SIDE 蓮〜
答えながら机に置いてあった名刺を手に取った。
ー高橋 桃香ー
その名前を見た途端に、自信なさげな彼女の姿を思い出した。
あれだけ目を惹く容姿の女性が不安そうにしている姿は、実際に目にしていなければ、想像すらできなかっただろう。
自分に近付いてくる女性達とは、何もかもが違っていた。
自身の容姿の良さを鼻にかけて牽制し合うご令嬢達。それが悪いことだとは言わない。彼女達が立ち回るための術なのだから。
でも、自分にはそれを受け入れられない。
彼女達にとって必要なのは、秋葉蓮という個人ではなくて、〝秋葉グループの秋葉蓮〟だったから。
「あなた、登録してらっしゃいよ」
ー高橋 桃香ー
その名前を見た途端に、自信なさげな彼女の姿を思い出した。
あれだけ目を惹く容姿の女性が不安そうにしている姿は、実際に目にしていなければ、想像すらできなかっただろう。
自分に近付いてくる女性達とは、何もかもが違っていた。
自身の容姿の良さを鼻にかけて牽制し合うご令嬢達。それが悪いことだとは言わない。彼女達が立ち回るための術なのだから。
でも、自分にはそれを受け入れられない。
彼女達にとって必要なのは、秋葉蓮という個人ではなくて、〝秋葉グループの秋葉蓮〟だったから。
「あなた、登録してらっしゃいよ」