結婚から始めましょう。〜SIDE 蓮〜
これまで〝秋葉〟という出自のせいで諦めてきたことはたくさんあった。けれど、この人だけはどもうしても諦められないと強く思った。

自分にできることは、正直であることだけ。少しでも隙を見せれば、彼女は断る口実にするだろう。
彼女をつなぎとめようと、心の内で必死にもがいていた。



転機となったのは、あの一言だろう。

「あなたがパートナーに求めるものはなんですか?」

彼女は一体なんと答えるのだろうか?もし答えがもらえるのなら、全力でそれに沿うつもりでいた。


「私は……恋をしてみたいです」


気構えていた自分に届いたのは、思わず聞き返してしまいそうになる意外なものだった。



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