同じ季節が何度来ても
約束
今日も隼人といれて幸せなんだ。

隣に隼人がいるのが当たり前で、安心してる私。

季節は冬になり、隼人と知り合い付き合って半年が経った。

時間が流れて行くのが早すぎる。

もっと早く隼人に出会ったらよかったなぁっていつも心中で思っちゃう。


今日は隼人の病院だから会えず、電話をしてみた。


「隼人?」

「病院?」

「いや、もう終わったよ」


「なぁ、柚月今から会えるか?」

「うん、いつもの公園で。」

なんか嫌な予感がする。


胸がざわざわ。

公園に着くと隼人がベンチに座ってた。


「隼人、来るの早かったんだね。」

「早く柚月に会いたくてさ。」

「なにかあった?」


「今日病院だっただろ?」

「1年ぐらいだろうって」

泣いたらだめ、辛いのは隼人だから。

けど私は泣いてしまった。

涙が溢れてきた。

「柚月泣くなよ」

「だって、隼人いなくなるんだよ?」

「ずっとそばにいてよぉ〜」

「俺はずっと柚月のそばにいるから。」

「例え居なくなってもそばにいるから。」


「柚月、大好きだ。」

「柚月、約束してほしいことがあるんだ。」

「ん?」


「春夏秋冬、どの季節がきても俺はずっとそばにいるから安心しろ。」


「柚月、これからたくさん思い出作ろう。」

「泣いてばっかりな柚月は可愛くないぞ。」

「隼人、ずっと一緒がいい。」


「あぁ、ずっと一緒にいような」
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