ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜2
「ねえルディ隊長、ミメットはただの猫じゃないんだからさあ」

 さらに、狐のサファンが追撃する。

「旋風のミメットは、貴族のお嬢さんの護衛として使命依頼が山となって来るほどの、手練れの冒険者だってことはよーくわかってるでしょ? 考えてごらんよ、こんなに理想的な預け先は他にはないんだよ」

「それは、そうだが……」

 ミメットは自信ありげにふふんと笑い、ルディにウインクをしながら言った。

「それにさ、どうせうちの周りには、一晩中お馴染みの『王宮からの配達人さん』がつくんだよね?」

「あ、ああ、まあ、そうなるな」

 そう、謎の配達人こと王家の間者がエリナから目を離すわけがないのだ。青弓亭の看板猫は、王族並みの手厚い警護を受けているわけである。

 ヴォラットが、幼馴染みであるルディの腕をぐいっと引っ張って言った。

「よし、それじゃあ安心して出勤しよう。ミメット、エリナ、夕飯はもちろん青弓亭に食べにくるからよろしくな」

「はい、皆さん行ってらっしゃい」

「今日もしっかりがんばってきなよ!」

 警備隊のメンバーとヴォラットに引きずられるルディを、エリナとミメットは日中の勤務に送り出した。

「やれやれ、手強い狼さんだこと。彼はよっぽどエリナのことが大切なんだね」

「ルディさんは、いつも優しくて素敵な狼さんです」

(わたし……幸せだなあ。ルディさん、大好き!)

 前世ではこんなに大事にしてもらった経験がないエリナは、普通よりもちょっと……いや、かなりものすごく重いルディの気持ちがとてもありがたく、嬉しかった。
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